映画日録

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一番好きな映画は『バベットの晩餐会』、一番つまらなかった映画は『パッチギ』。視聴した映画の感想を書いていきます。読者登録、コメントお待ちしております。

ガタカ

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2019年10月12日(土)

ガタカ 106分 視聴

 

近未来の話であった。

遺伝子を操作し、子供の性別、能力、遺伝する病気などを選択でき、生まれた直後に採血し人間をID管理する世界だった。

しかし、その状況の中で主人公はただ愛し合って出来た子供であったので、寿命が30年であり、また心不全など病気のかかりやすい状態で生まれた。

主人公は、物心がついた時に夢があり、それは宇宙飛行士になることだった。体が弱かったため、両親に反対され、否定され続けていた。でも、主人公は諦めきれなかったので、家を飛び出すこととなる。

その後、仕事を転々とした中で、ガタカという宇宙飛行士を輩出する企業の清掃員になることとなった。ガタカの宇宙飛行士になりたかったが、主人公には体力がなかったので、夢を諦めざるを得なかった。

そんな中ある一人の足を怪我した水泳のオリンピック選手と出会う。その男は遺伝子操作で生まれ、理想の体を持っていた。主人公は、その男に金を払い、名前を借りて、自分を偽り宇宙飛行士を目指すことを決意する。データ管理の時代に、嘘を固めて生きる生活が始まった。

 

私は、この映画を見て現代の日本に通ずるものがあると感じた。日本では、企業に入る際には、一流大学を卒業しているもの、新卒であるもの、部活で好成績を収めているものなどの肩書きが重要である。確かにその方が良い人材が見つけやすいという簡単な方法ではあると思う。今後は、試験がより簡素化され、人間ではなく、AIが監督する時代となるのかもしれない。その時には、経歴、家庭環境などが重要となるだろう。

今後、生まれてくる子達の人生は、生まれた瞬間にある程度決まっており、お金がない家系、中学卒業者などのドラマのような人生逆転劇は少なくなるのかもしれない。しかし、私はそんな時代にこそ、私を含め、多く人の人生逆転劇を期待したい。