映画日録

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一番好きな映画は『バベットの晩餐会』、一番つまらなかった映画は『パッチギ』。視聴した映画の感想を書いていきます。読者登録、コメントお待ちしております。

八つ墓村 1977

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2019年12月29日(日)

八つ墓村 1977 151分 視聴

 

この映画は、以前にレンタルして視聴せずに返却しており、そのまま時が立っていた。先日、レンタルショップに行く機会があったので、もう一度借りてみた。

 

タイトルだけは、元々聞いたことがあったが、内容は全く知らなかった。さらに、「犬神家の一族」との区別がついておらず、スケキヨが出てくるのが、どちらかということもハッキリと理解出来ていなかった。

 


見終わった後に調べて分かったことであるが、どちらも「金田一耕助シリーズ」とのことであった。金田一耕助も名前だけ聞いたことがあるが、1作品も視聴したことがない。無知とは恥ずかしく、怖いものだと感じた。今後は、「犬神家の一族」並びに、「金田一耕助シリーズ」を視聴しようと思う。

 


物語のジャンルとしては、サスペンスであった。主演は萩原健一で、渥美清山崎努など豪華俳優陣が出演していた。

 

 

 

主人公が東京で働いていると、ある日、上司から呼び出されるところからストーリーは始まる。新聞の電報に自分の名前が載っていると言われ、内容としては、大阪のある事務所へ来て欲しいとのことであった。そこへ向かうと、弁護士と1人の老人がおり、弁護士から出生を聴取された。

主人公は、小さい頃に母親を亡くしており、父親については顔も名前さえも知らなかった。その後、本人確認が出来ると、1人の老人が口を開け、自分が主人公の祖父だと名乗った。祖父は、主人公に故郷へ戻ってきて欲しいので、電報を利用して呼び出したとのことであったが、その話の途中で踠き苦しみ息を引き取ってしまう。

 

 

主人公は、親戚である女性と一緒に、自分の故郷である岡山県の村に向かうのであった。その村は、昔、百姓の村であったが、ある日、8人の落武者が訪ねて来ることがあった。初めは困惑したが、落武者を快く村へ迎え入れ、村の祭りへ招待した。その際に、初めは祭りへ迎え入れる素振りをしていたが、実際は宴会の酒に毒を盛り、8人とも斬り殺してしまう。

 

それからというもの、その村には奇妙な事件が発生し、村中で落武者の祟りと噂し始める。その後、その事件を回避する為、落武者8人を丁寧に埋葬し、祀り、祟りを治めた。その事があって、その村は「八つ墓村」と呼ばれるようになった。

 

主人公が村に着くと、初めは村から歓迎された。それから状況が変わり、奇妙な事件が相次ぎ、それらに巻き込まれて行くこととなる。

 

 

自分が子供の頃、大人が見ていた映画を視聴したような感覚であった。映画の作り方としては特別面白いものではなかったが、その時代に日本の映画を支えてきた1本なのだろうと感じた。今、ある程度目が肥えた状態でこの映画を見ると、あまり面白くないと思ってしまう。いや、映画をあまり知らない状態でも面白くなかったのかもしれない。映画を見過ぎて、知識があれば良いということではない。映画に目新しさをいつも求めてしまう。

 

ただ、萩原健一はカッコ良かった。顔は整ってなく、特別スタイルも良いとは思わないが、凄く味のある人間に見えた。これがオーラなのだろうか。調べたところこの映画の時は、27歳だと記載されていた。色気、渋さを20代で出せるのは、羨ましく思う。