蒲田行進曲
2019年11月24日(日)
鎌田行進曲 108分 視聴
昔、松本紳助という番組で二人が今までで一番面白かった映画は何かという問いに、松本人志が「ペーパームーン」と言っていたのに対して、島田紳助は「蒲田行進曲」と言っていた。ペーパームーンは、私が大学生の時に視聴したことがあったが、蒲田行進曲は視聴したことがなかったので、ずっと興味を持っていた。さらに、私は島田紳助の喋りが好きで尊敬しているので、尚更興味を持った。この映画を見ようと思ったのは、こういった経緯がある。
ストーリーとしては、映画を撮影している撮影所のシーンから始まる。そこで、その撮影している映画に出演している主演男優、脇役、その映画には出演していないが、主演男優と昔共演した際に関係が出来た女優の3名がこの映画の主要人物となる。
ある日、主演男優とその女優が脇役の家に上がり込んでくる。その際に主演男優が、女優との間に出来た子を身籠っていると告げられる。主演男優としては、東映の看板俳優で今現在売り出し中のため、結婚出来ないと言い、脇役に代わりに結婚して、女、子供の面倒を見ろと相談してきた。脇役としては、主演男優に世話になっていることもあり、その無理やりの結婚を受け入れることとなる。受け入れたものの、その理不尽な生活がどこまで続くのか、その後の3人の人生はどうなっていくのか、その模様が描かれていく映画であった。
この映画を見る前に、最後にどんでん返しがあるという情報を知っていたので、ストーリーの途中から少し予想が出来てしまった。それがすごく残念であった。これからは前情報無しで映画を見ようと思った。その時代の公開日に見れたら、もっと楽しめただろうと感じた。
また、ストーリーとしては、昭和の光景を描いていたので、現在で良く言われるパワハラ、モラハラが入り乱れていた。凄まじい時代であり、私は正しい方法、方向で人として扱われる現代の日本人で運が良かったと思った。
しかし、話は変わるが、最近トヨタ自動車の社員の方が自殺したという記事を見た。上司からの嫌がらせで、自殺したとあったが真相はよくわからない。ニュースも嘘で固められているので、真実はもっと他の理由があり、悲惨であったのかもしれない。
昔に比べ今の若い子は、根性がない、打たれ弱いと聞くが、全体的に見れば実際にそうだと思う節もある。
昔も今も自殺している人の人数は変わっておらず、取り上げられる数が多くなっているだけなのかもしれない。
私は自殺しようと思ったことがないが、死にたい、死ねば楽になるだろうと思うことは多々あった。でも、死ねば戦えなくなるので、出来るだけ死んで欲しくない。死なないようにするためには、孤独を感じる時間を少なくする環境が大切だと思う。職場、プライベート、色々なところに打ち明けられて、繋がれる場所、人が必要である。人の悩みは人でないと解決出来ないと思う。なぜなら、人の悩みは人が原因で出来ているからと私は日々考える。
最後に昭和の日本映画のエキストラで、演技下手過ぎて笑ってしまうことが多々ある。今回はパチンコ屋の店員であった。平成の日本映画は、エキストラも演技が上手いので、映画全体の演技の進歩は素晴らしいと感じる。