映画日録

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一番好きな映画は『バベットの晩餐会』、一番つまらなかった映画は『パッチギ』。視聴した映画の感想を書いていきます。読者登録、コメントお待ちしております。

フォードvsフェラーリ

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2020年7月18日(土)

フォードvsフェラーリ 153分 視聴

 

この映画は、『パラサイト 半地下の家族』を映画館に見に行った際に、予告編で流れているのを見て知った。私自身、車には全く興味がなく、レンタカーで全てを済ませる部類の人間である。しかし、この映画は予告編の時点で面白そうであったので、視聴した。

内容としては、題名から見ても分かるように、フォード社が、フェラーリ社にレースで勝つよう、レース用の車を製造するといったものであった。まず初めに、フォード社がレースに勝利するために、優秀な監督とレーサーを探す。そこで、元々付き合いのあったレーサー経験のある男に頼る。この男は、フォード社が出場する予定のル・マン24時間耐久レースで優勝経験があったが、持病の悪化で一線を退いた男であった。その男に車の開発から頼むが、レースには出場できないので、腕の良いレーサーを他に探す。そして、レーサー兼、整備工場を営んでいる男を見つける。しかし、この男は訳ありで、性格に難がある。その2人が、紆余曲折し、協力して、レースに出場することとなる。この物語は、実話を元に制作されている。

 

実話を元にした物語は、あまり当たりはないように感じる。しかし、この映画は、全くそのようなことがなく、非常に面白かった。素晴らしいと思った点としては、映画を通して、飽きる部分、ダレる箇所が無かったということである。153分も上映時間があるのにも関わらず、飽きることが無いというのは非常に珍しいことだと思う。盛り上がる箇所が、何種類にも分けられているので、オチがいくつもあるということが、楽しめる要素になっていると考える。

あらすじを簡易的に記載しているが、物語のキーマンである監督とレーサーの紆余曲折が見どころ満載である。そして、実話を元にした物語では、結末が現実的であるというところも、見ていて心に残る良い点だと私は考える。元々、この映画を制作するにあたって、実話を元にしているので、どういった物語の運び方が適切であるのか、どのような結末の見せ方が良いのか等、緻密に考えられ、描かれたかが窺える。映画を通して、感じ取れたその熱意にも、私は感動した。そして、いつも洋画を視聴して思うのは、ヒロインがあまり美人ではないのだが、非常に魅力的に感じる。東洋人では、あまり思わないことである。ただ私が、西洋人の女性が好きなだけであるかもしれない。

 

私はこの映画を絶賛する。