映画日録

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一番好きな映画は『バベットの晩餐会』、一番つまらなかった映画は『パッチギ』。視聴した映画の感想を書いていきます。読者登録、コメントお待ちしております。

ブロークバック・マウンテン

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2020年3月8日(日)

ブロークバック・マウンテン 134分 視聴

 

ジェイク・ギレンホールが出演している映画の中で、これが一番高評価であったので、視聴してみた。また、借りてから知ったが、ヒース・レジャーも出演していたので、運がついていたと思う。ヒース・レジャーは、『ダークナイト』のジョーカー役でしか知らなかった。そして、彼があの役で天才である、という浅はかな知識しかなかったので、知れる良い機会だと思った。

 

 

ストーリーは、1960年代の話である。ある2人の男が仕事が無いために、職を求め、別々に山奥に訪ねてくる。山奥の主に、羊の見張り番の仕事を貰い、2人はテントで暮らしながら仕事を行う。その生活の中で、2人の男は熱い友情で仲良くなっていく。やがてその友情は、恋愛感情に変化し、2人は一夜を共にすることとなる。それから、時が経ち、仕事の契約期間が終了する。その後、2人は其々の街に戻り、パートナーの女性と結婚をし、所帯を持つこととなる。それからの2人の人生を描いていく物語である。

 

 

私は、この映画を見た後に、少し哀しく感じた。1960年代であるので、同性愛者の人間が普通に暮らせるということは、まず、有り得ないとは思っていた。しかし、そんな当たり前のことではなく、自分に置き換えた際に、私の人生が、少し暗くなるような気がしたことが哀しくなった要因である。将来、嫁と子供を2人ぐらい持っても、有るのは幸せだけではなく、金に困り、喧嘩の原因は大体それである生活が思い描けてしまった。私は今、好きなように生活しているが、結婚して全ての富を家庭に注ぎ込んだとしても、生活が円滑に回るとは思わない。というより思えない。

 

私は、生粋の女好きである。生きてからこの方、女性以外のものに強烈に興味を持ったことがない。乳、尻、それ以外に興味を持つ経験が無かった。しかし、この映画を見た際に、山奥で端正な顔つきをした男性と2人で、半年ほど時を過ごすと少し可笑しな気になってくるのかもしれないと感じてしまった。相手が木村拓哉だったら、少し気が変になってしまうのかもしれない。

 

 

最後に、ヒース・レジャーが特に素晴らしかった。『ダークナイト』の演技を見た後に、この映画を観て良かったような気がする。彼が正に、カメレオン俳優の代名詞であるということを確認できた。死後から評価されているとのことであるが、今後、ジェームズ・ディーン張りに評価されても良いと思う。